アパレルビジネス

”ライフスタイル提案”の雄、BEAMS(ビームス)の歴史・理念・レーベルまとめ。 ※18/12/18リライト

セレクトショップ御三家の一つである「BEAMS」。
あまり知られていないことですが、セレクトショップからスタートしたBEAMSは現在30ものレーベル(ブランド)を運営している立派なSPA企業です。
今回はそんなBEAMSの歴史・理念・運営レーベルについて紹介していきます。

創業時から変わらない「ライフスタイル提案」のDNA

BEAMSを語る上で欠かせないのが、その取扱商品の幅の広さ。
現在では生活に関わる洋服や雑貨なら、BEAMS運営のお店で大体揃えることが可能なくらいです。

UCLAの男子学生の部屋をイメージソースに店作りをしました。窓には青い空に白い雲のカーテン。真ん中にパインのテーブル。ろうそく立てやお香とか、スケボーのホイールやねずみ取りを置き、その中にTシャツやスニーカー、チノパンを並べた。
引用:連載「ふくびと」BEAMS社長 設楽洋 〜6.5坪の1号店から未来へ〜

創業時に作った第1号店から変わらない形こそが、BEAMSをBEAMSたらしめるDNAだと思います。

BEAMS(ビームス)の歴史

それではBEAMSの歴史について

創業期、雑誌との繋がりで躍進

創業者の設楽悦三はもともと1953年創業で段ボール類を製造する新光株式会社を経営していたが、重松理氏(後のユナイテッドアローズ創業者・会長)を店長として1976年、原宿に6坪の洋品店「AMERICAN LIFE SHOP BEAMS」を開業しました。

現社長である設楽洋氏を創業者として紹介しているウェブ記事を見かけることがあるのですが、厳密に言うと創業者ではありません。

創業期の同社を支えたのは、平凡出版(現マガジンハウス)との深い繋がり。
『ポパイ』編集部はビームスにアメリカのファッションの情報を提供し、ビームスがそれを買い付け、『ポパイ』誌面ではそれらのファッションを紹介するというサイクルが成立し、ビームス躍進の原動力となりました。

成長期、設楽洋氏の登場、UNITED ARROWS創業者の活躍

1983年、設楽洋氏が電通からビームスに移り、専務取締役としてマーケティングを担当することに。
一方、創業期からバイヤーを務めていた重松理氏は常務取締役としてバイヤーたちを統轄し、新たなレーベルを次々に開発していきます。

混乱〜再成長期、苦境を乗り越えての再成長

ビームスの会社の規模は大きく成長したものの、重松氏を始めとする30名程度の社員が同時に退職を願い出るという事件がおきます。

重松氏はBEAMSを退職後、ワールドをスポンサーとして新たにビームスと競合するセレクトショップ「ユナイテッドアローズ」を創業しました。

社員の大量退職により、事業は当然混乱に陥ります。
その苦境を脱することができたのは、急遽抜擢された若いバイヤーの存在が大きいとされています。

また、雑誌『Begin』と密な関係を築き、取扱商品を紹介してもらうことで知名度と売上を伸ばすことができました。

その当時の苦難があったからこそ、今のBEAMSがあるのだと思います。

企業理念

目指すは「カルチャーショップ」

我々BEAMSはモノを通して文化をつくる“カルチャーショップ”を目指しています。即ち、モノを手に入れた満足感の先にある、そのモノが生まれた背景や時代性といったことを含む情報を共有することで、物質的満足以上の価値を提供するということです。
引用:BEAMS企業サイトより

3つの言葉で理念を表現している

BEAMSの企業サイトを見ると、経営における理念を3つの言葉で表現されています。

1.BIG MINOR SPIRIT
まだ注目を浴びていない小さな光を見つけて育てあげることを使命としています。
2.GLOBAL EYE
流行は見据えながらも価値あるものを国や時代を越えて見つけることを使命としています。
3.LIFE STYLE CREATOR
時代の変化の中で、「生活者」として新たな情報を提供し、ライフスタイルとして提案していくことを使命としています。
出典:BEAMS企業サイト

まだ見ぬ新しいもの、そして時代を超えて価値あるものを洋服に限らず提案していく意志が感じられる理念です。

代表的なレーベル

BEAMSは、30ものレーベルを運営しています。


その中から、代表的なレーベルを3つ紹介します。

BEAMS

BEAMSメインビジュアル
出典:BEAMS企業サイト「レーベル紹介」

1976年に始まったメンズカジュアルレーベル。
テーマは”BASIC & EXCITING”。
グローバルな視点からさまざまなトレンドを取り入れつつ、現代のカジュアルスタイルを提案している。

カジュアルスタイルが好きな人なら、買い物の時に外さずチェックしておくことをおすすめするレーベルです。
年齢関係なく取り入れることはできますが、やはり大学生〜若手社会人などの若者が多い印象です。

インターナショナルギャラリービームス


出典:BEAMS企業サイト「レーベル紹介」

1981年、インポート商品を中心にスタートしたレーベル。
メンズ、レディース両方の取扱いがある。
メンズは、成熟した都会に生まれる”洗練された混沌”を求め、まったく異なる価値観のデザインが隣り合わせるなど、緊張感のある刺激を追及します。
レディースは、ハイブランドから若手デザイナーズブランドまで、幅広いブランドを展開しています。

BEAMSのレーベルで高感度・高級な商品を選ぶならインターナショナルギャラリービームス一択です。セレクトもハイブランドの取扱もあり、予算は高く設定して置かなければなりませんが満足間違い無しのはずです。

Ray BEAMS(レイ ビームス)


出典:BEAMS企業サイト「レーベル紹介」

1984年、BEAMS初のウィメンズレーベルとしてスタートした。
“粋な生き方”、“粋な着こなし”、“粋なくらし方”などの意味を込めた 「The Way of Chic」 をコンセプトとする。

デニムを中心としたカジュアルウェアを多数取り扱う、「BEAMS」のレディース版の位置づけのレーベル。
CANADA GOOSEのダウンジャケットなど、高機能で高品質商品も取り扱っている。

まとめ

今回はBEAMSの歴史・理念・運営レーベルについて紹介しました。
老舗ではあるのですが、今後も新たな事業や商品の取扱で驚きを与えてくれる存在であると願っています。

洋服の販売で成長してきた分、”ライフスタイル提案”の部分に注目されることは少ないのですが、今回の記事を読んでいただき、実際に店舗でそのDNAを感じていただければと思います。