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【2022年版】アパレル・ファッション業界では大卒と専門卒がどちらが有利なのか。

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高校卒業後に販売員として就職する以外で、アパレル・ファッション業界に入る進路を考えた時に大きく2つの選択肢があります。
一つは大学、もう一つは服飾の専門学校です。
今回はそんな学歴についての情報をまとめていきます。

大学卒と専門学校卒の違い

専門学校で学べること

専門学校は大学とは異なり、”専門課程”という実生活・実業務に役立つ専門的なことを学べる学校です。
日本の服飾系専門学校の頂点に立つ「文化服装学院」の学科は、デザイン系だけでなくスタイリストコースやファッションモデルコースまで多様な学科を揃えています。

出典:文化服装学院HP「学科紹介図(学科編成図)」

通学期間

服飾系の専門学校は、短くて2年間、長くて4年間通うことになります。
学科によって期間は異なり、一般的にデザイナーやパタンナー志望向け学科は期間が長くなる傾向にあります。

学費

国公立大学と比較して、服飾系の専門学校の学費は非常に高額です。
前述した「文化服装学院」の場合、年間の授業料が100万円を超える学科が多数となっています。

専門職(デザイナー、パタンナー)を目指す人には専門学校が良い。

アパレルの専門職は専門学校出身者が大半を占めている。

アパレル・ファッション業界の専門とよばれるデザイナー・パタンナーは大半が専門学校出身者で占められます。
理由としては、一部の服飾系大学を除き、大学で集中的に勉強することができないこと、非常に多くの時間を専門的な授業に充てないと就職したとしても全く仕事にならないという点があります。

パタンナーが使用するアパレルCAD

パタンナーの場合、アパレルCADというパソコンで型紙を作成するソフトの操作方法を学ぶ上での設備投資が必要なので、一般の大学ではまず学ぶことが出来ません。
デザイナーが使用するIllustratorやPhotoshopと違い、一般に流通していないソフトです。
また、導入には非常に高いコストがかかります(業界最大手の東レ「クレアコンポ」の場合、出力機器を含めると数百万円)

多くのアパレル企業では、CAD操作ができることが最低限の基本条件となっています。

しっかりした専門学校のほうが洋服について広く深く学べる

アパレル・ファッション業界に入りたい人が入る服飾専門学校は日本中に非常多く存在します。
しかし業界で有名な学校はほんの一部に限られます、それも首都圏に。
義務教育と違い学校のカリキュラムが標準化されていないため、洋裁教室の延長のような学校や、本当に専門的に学べる学校までピンきりです。

専門学校か大学か、進路に迷っている人へ

特にアパレル・ファッション業界1本に絞っていないのであれば大学が良い

この記事を読んでいる方が、将来アパレル・ファッション業界1本に道を絞っていて、専門職になりたいと言うのであれば専門学校をオススメします。
ただし専門学校はしっかりしたところです。そうでない場合は大学に行ったほうが良いと思います。
学生時代にアパレル・ファッション業界以外の業界に興味を持つ可能性は十分あります。
そんな時に大学生であれば、いくらでも自らが学ぶ内容を変更することができるはずです。

また、専門職以外の職種には、大学卒でも何ら問題なくなれますし、同じ販売職からのスタートだとしても、大卒の方が初任給は高くなります。

大学→専門学校は容易だが、専門学校→大学は難しい

なぜ大学を進めるかというと、大学を中退したり卒業後、または大学に通いながら夜間に専門学校に通うことはあまり難しくないからです。
その逆で、昼間に専門学校に通いながら大学に通ったり、専門学校を中退して大学に入ることは非常に難しいからです。

大卒であることのメリット

初任給が高いこと以外にも大卒であることにはメリットがあります。
将来会社経営やMDを志望しているのであれば、デザイナーズブランドを自ら立ち上げるのでもない限り、大学への進学をおすすめします。
私の経験上、しっかり教養について勉強したり様々な人と交流することができるのは断然大学が有利です。

アパレル企業の総合職(MDや経営を目指す人向け)には大卒であることが条件と考えておいたほうがいいです。

新たな大学制度『専門職大学』が2019年4月に設立された。

2019年4月に、学校法人日本教育財団より『国際ファッション専門職大学』が設立されました。

服飾専門学校として老舗であるモード学園と同じ学校法人で、東京・名古屋・大阪と同じ場所がキャンパスとなっているので、ファッションを専門に学びたいが大卒資格が欲しい人に向けた大学と考えて良いでしょう。専門学校卒業と異なり、通常の大卒と同じ「学士」となります。

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