総合アパレルメーカーとは何だ!?
今回は「総合アパレルメーカー」についてです。
全体としての呼び名とはよく聞くものの、
具体的に他のアパレルメーカーとどう違うのかが分かっていませんでした。
Googleで検索してみた
まず、代表的な企業について知ろうとGoogleで検索してみました。
検索順位1位、「ヒロタ株式会社」
、、、知らん!
検索順位2位、「株式会社エムファースト」
、、、知らん!
もちろん自分の知識不足なのでしょうが、別の企業名が出てくると思っていました。
総合アパレルメーカーの定義
繊研さんのサイトにQ&Aとして出ていました。
Q 総合アパレルの定義と現状を教えてください
A 総合アパレルとは婦人服や紳士服、ベビー子供服、インナーなどの最低2部門以上を扱うアパレルメーカーを指しています。50年代後半から70年代初頭の高度経済成長期に急成長しました。この時代、ファッションの販路の主役は百貨店で、総合アパレル各社は百貨店向けに海外デザイナーから許諾を受けたライセンスブランドや、自社で開発したオリジナルブランドを販売していました。
総合アパレルメーカー=大手アパレル
日本の総合アパレルメーカーは、基本的に大手アパレルメーカーとなっています。
代表的な企業でいうと、
・オンワード樫山
・ワールド
・三陽商会
・ファーストリテイリング(ユニクロ)
などがあります。
大量出展のツケがきて近年は苦戦
近年、総合アパレルメーカーの苦戦のニュースが多く報じられるようになっています。
ワールドの大規模閉店や大量リストラなどは記憶に新しいニュースです。
これは全国的なSC(ショッピングセンター)の大量建設と、それに伴い様々なブランドを同時に同じショッピングセンターに出店したツケとも言えます。
総合アパレルメーカーのメリット
悪い現状を先に取り上げましたが、総合アパレルメーカーは非常に大きなメリットと強みを持っています。
1.多ブランド、多店舗展開のメリット
多ブランド、多店舗展開をしているため、特定のブランドの売上げが芳しくない状態でも会社としては他ブランドで売上げを確保できます。
そのため悪いブランドを立て直しすための時間を取れたり、不採算ブランドを止めてしまうという選択が可能です。
2.人材が豊富
各ブランドにMDや企画、パタンナー、生産管理などの担当がいることで多くの人材を自社に抱えています。
Aというブランドでは力を発揮できない企画をBというブランドに異動させて人材の活性化を図ったり大きな企業ならではの人材活用が可能です。
3.生産のスケールメリット
複数ブランドで同じ生地を発注したり、似た型の素材変えを同じ縫製工場に発注することで、生地の値段や縫製工賃を交渉して安く抑えることが可能です。
原価率を抑えることが現代ではアパレルメーカーの生き残りのためには絶対に必要なことなので、このメリットは非常に大きいと考えられます。