アパレルビジネス

アパレル・ファッション業界全体の課題!サステナビリティとは?

サステナビリティ

皆さんは「サステナビリティ(sustainability)」という言葉を聞いたことはありますか?
「持続可能性」「持続可能な〜」という意味で、アパレル・ファッション業界でとくに近年叫ばれているキーワードです。

海外では「サスティナブルファッション」「サスティナブルブランド」などと呼ばれるファッションブランドも出てきました。
今回は、そんな世界のアパレル・ファッション業界全体で課題となっている、「サステナビリティ」について紹介していきます。

サステナビリティとは、地球環境・生態系を持続させていくために必要な思想

最初に「サステナビリティ」の根幹について知っていただきたいです。

そもそも、「サステナビリティ(sustainability)」ってどんな意味で、どんな思想?

「サステナビリティ(sustainability)」とは、「持続可能性」「持続可能な」という意味の英語です。日本のアパレル・ファッション業界では、「サステイナブルファッション」「サステイナブルなブランド」「サステナビリティを大事にした企業」と使われることが多いです。

世界のアパレル・ファッション業界が抱える課題

ここからは世界のアパレル・ファッション業界が今抱えている課題・問題を紹介します。

プラスチックゴミ問題

プラスチックゴミが、大きな環境問題となっています。
この問題はアパレル・ファッション業界にとどまらない問題なのですが、アパレル・ファッション業界にも関係があります。

お店で買い物をしたときに商品を包装する袋に、プラスチック製のものを使用しているブランドが大半です。商品を輸送や保管する時のハンガーもプラスチック製のものばかり。

日本では、2020年7月1日よりレジ袋の有料が義務化されます。

毛皮・本革商品生産

サステナビリティの範囲は、自然環境にとどまりません。

自然環境同様に重要視されているのは、動物の生態系です。

世界のファッション・アパレル・ファッション業界では、長年動物の毛皮や革を高級品として重宝してきました。

自然環境同様、動物の命を奪ってファッションを生み出す素材とすることを疑問視する声が年々大きくなっています。

2019年、アメリカのカリフォルニア州が毛皮製品販売禁止の条例を法律を定めました。過去に生産された商品の流通は規制しないものの、2023年から新たに生産された毛皮製品の販売が禁止されます。この流れはいずれ世界中に広まっていくものと考えます。

染色作業による水質汚染、水の大量使用

洋服の原料である生地、そして生地の原料である糸を染色する際に大量の水を使用します。

染色に使用した水は当然よごれてしまうので、他の用途で使用することができません。

洋服を生産するたびに大量の汚染した水が流れ出してしまうのは、水の希少性と共に公害の可能性から大きな問題となっています。

近年中国では、環境に配慮した染料への規制が始まりました。
日本の染色業界は、染料を中国からの輸入に頼っている部分があり、染料入手難による価格高騰と代替品の品質に関する不安が業界内では大きくニュースで取り上げられました。

商品の大量廃棄

世界中で大量の洋服が、使用されないまま廃棄されています。

海外の有名ブランドが、大量の売れ残りを焼却処分していたことが近年問題となりました。

商品をたたき売りすることが大きな利益を生まない、安売りでブランド価値を落としたくないという商業的な意図があったのは間違いありませんし、ブランド価値は大切だと思うのですが結果的にその行動でブランド価値を自ら毀損する結果となりました。

サステナビリティ実現のために、アパレル・ファッション業界人に考えて欲しいこと。

次に、サステナビリティ実現のために、アパレル・ファッション業界で働く人たち(とくに、ものづくりに関わる人)に考えてほしいことをお届けします。

思想を叫ぶだけでは、サステナビリティは実現しえない。

サステナビリティという考え方が広まってきたものの、実行できている企業・ブランドはほんの僅かです。

皆「知っているけど動けない」状態だと思います。

これまで環境に配慮することなくものづくりをしてきた人たちが急にコストが上がっても環境に配慮したものづくりに転換することは非常に難しいのは理解できます。自分たちの利益を圧迫する可能性があるからです。

業界全体がより大きな枠組みとして、本気で取り組まないと、実現は不可能です。

2020年からレジ袋の有料義務化が始まるように、場合によっては規制という形で業界全体が同時に動けるようにする必要もあると私は考えています。

どんなに環境に配慮しても、商品が魅力的でなければ使用されない。

ファッションは、楽しくあるべきだと私は考えます。

どんなに環境に配慮した素晴らしい商品だとしても、「着たい!」と思ってもらえる魅力がなければ売れ残りになってしまいます。

魅力的な商品であることと、環境に配慮した商品であることは両立可能です。

サステナビリティを実現させるために、消費者にできること

最後に、サステナビリティ実現に向けて商品を購入する消費者にできることを紹介します。

多くはありませんが、どれも大事なことです。

『リサイクル(Recycle)』で、再利用する。

まず紹介するのは、洋服のリサイクル(再利用)。

例えば、リメイクも一つの方法です。

洋服を着なくなる理由は様々だと思いますが、多くは「流行にあわない」「飽きた」「体型が変わった」の3つ。幅を詰めたり、丈を短くしたりして再度着用するようにすれば、無駄なゴミをへらすことができます。

『リユース(Reuse)』で、長く使う。

次に紹介するのは、長く使うこと(リユース)です。

リメイクをするのは大変だと思ったら、不用な洋服をメルカリやヤフオクに出品して販売するのも一つの手です。自分は着なくても、誰かに着てもらえばゴミをひとつ減らすことになります。

自分でネットに出品するのが面倒だという人には、不要な服の買取サービスもあります。

逆の立場で自分で古着を購入するのもリユースです。

まとめ、ポイントは4つ

最後に今回紹介したアパレル・ファッション業界におけるサステナビリティを、4つのポイントにまとめました。

  1. サステナビリティとは、持続可能性。環境・生態系維持のための取り組み。
  2. アパレル・ファッション業界全体がサステナビリティの実現を目指すべき。
  3. 環境配慮だけでは商品が売れず売れ残りに。業界人は魅力ある商品の開発を。
  4. 消費者にできることは多くないけれど、服を大切にして欲しい。

まずは知ることから。
この記事をきっかけに少しでもサステナビリティに興味を持つ方が増えてくれることを願います。