アパレルビジネス
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アパレル・ファッション業界のマッチングサービスについて調べてみた。

apparel-gyoukai
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近年生産設備を持たないアパレル企業と、営業力を持たない地方の縫製工場をつなげるマッチングサービスが増えています。

今回はそんなマッチングサービスについて調べてみました。

どんなサービスがあるか

sitateru(シタテル)

sitateruは熊本県のシタテル株式会社が運営する、アパレル企業と中小縫製工場のマッチングサービスです。

「新しい衣服生産のプラットフォーム」を謳っており、ただ単に企業同士のマッチングにとどまっていません。

SCS(シタテル・コントロールシステム)チームを中心に、アパレルに精通した経験豊富なシタテル・コンシェルジェと呼ばれる専属スタッフにより、生産プロセスにおけるアドバイスなどプロフェッショナルのノウハウと、国内の幅広い縫製事業者や連携工場のネットワークを活用して、より良い製品作りをトータルにサポートし、多くのブランド・企業の商品に関するパターン企画から生産・納品にいたるまで、お客様のニーズを踏まえた提案を行っています。ーsitateruホームページより引用

この他には「マイ・アトリエ」という専用のデータベースを介してアパレル企業と縫製工場が常に生産状況を共有できる、独自の仕組みを作っていてアパレル企業担当者も安心して生産を発注できます。
今後実務でも仕事を依頼してみて実際に体験してみようと思っています。

シタテルさんにはイベント時に実際に中のエンジニアと広報の人とお話したことがあるのですが、旧来の業界の常識を取っ払ってより良い効率的な生産システムを作り上げようとしている印象を受けました。

SDファクトリー

SDファクトリーは、東京都中央区に本社を置く株式会社ラクーンが運営するマッチングサービスです。
「アパレルメーカーと縫製工場をつなぐ無料のマッチングサービス」とあります。
なぜ無料なのかというと、おそらくアパレルメーカーから縫製工場へ支払う縫製工賃の中にSDファクトリーの取り分も含まれていると考えられます。
発注側のアパレル企業担当者の心理からすると、縫製工場へ払う工賃の他にマッチングサービスの手数料を別に払うとなると若干の心理的障壁ができる他、社内の決済を通すハードルが上がってしまいます。

SDファクトリーにはsitateruのような生産管理システムはなく、あくまでマッチングのみをサービスとしておこなっています。

その他のマッチングサービス

その他には下記のようなマッチングサービスが存在します。
詳細については自分でサービスを利用してみて紹介したいと思います。
・nutte
・アパレルモノズクリマッチング
・FASHION DATA BANK

マッチングサービスのメリットとデメリット

当然ながらどんなサービスにも、仲介として利用する以上メリットとデメリットが存在します。
アパレル企業と縫製工場のマッチングサービスの場合はどんなメリットとデメリットがあるか見ていきましょう。

メリット

●アパレル企業側のメリット
・条件の合う工場を選定しやすい。
・新規で縫製工場を探して関係をゼロから構築する手間を省ける。
・進捗管理システムがあれば情報共有が容易にできる。

●縫製工場側のメリット
・営業力を持たなくても新規で仕事がとれる。
・進捗管理システムがあれば情報共有が容易にできる。
・様々なブランドの商品を生産することで技術を磨ける。

デメリット

●アパレル企業側のデメリット
・マッチングサービスを提供している企業への仲介手数料を支払う必要がある。
・良い縫製工場とマッチングしても、年間継続して発注できるかわからない。

●縫製工場側のデメリット
・専属工場として同じブランドの商品を年間通して生産することができない。
・条件が合わないと仕事が来ない。
・マッチングサービスを提供している企業への仲介手数料を支払う必要がある。

縫製工場とアパレル企業をつなげることは、現在の縫製産業が抱える問題を解決する上で非常に素晴らしいサービスだと思います。
しかし調べてみると、サービス提供会社によってはただの振り屋でしかないという印象も受けました。
今後実務で実際にサービスを利用してみて良し悪しを見極めていきたいと思います。

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