【アパレル・ファッションのお仕事】MD(マーチャンダイザー)ってどんな仕事?内容・年収・キャリアパスをまとめました。
今回はアパレル・ファッション業界におけるMD(マーチャンダイザー)職についてまとめます。
MD(マーチャンダイザー)とはどんなお仕事?
MD(マーチャンダイザー)とはどんなお仕事なのでしょうか。
マーチャンダイザー(以下MD)は、マーチャンダイジングを行う人を指します。
それではマーチャンダイジングとはどういった意味なのでしょうか。以下になります。
一般的に消費者の欲求・要求に適う商品を、適切な数量、適切な価格、適切なタイミング等で提供するための企業活動のこと。「商品政策」「商品化計画」。
出典:Wikipedia
アパレル・ファッション業界の場合、ブランドの商品計画の責任者を指すことが一般的です。
MD(マーチャンダイザー)になるための学歴
学歴は特に問われません。アパレル企業の営業畑で出世していくと考えると、実際にMD職についている人は大卒がほとんどだと思われます。
商品計画の立案から数字の責任まで重要な多岐にわたる業務をこなすことができなければならないので、数字に強く幅広い知識を持った人物が求められます。
MD(マーチャンダイザー)のキャリアプラン
MDになるまでの道は様々
MDになるためのルートはいくつかあります。
本部で営業職もしくは店舗運営職(大手アパレルの場合は総合職採用の人員)
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MDアシスタント
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MD
本部勤務でブランドの数値管理や営業として担当ブランドの数値を上げることを仕事としている人が売上の根本である商品の計画まで立てる役割を担うというコースです。
いくつかある道の中で最もMDになれる可能性が高いキャリアプランだと考えて間違いないです。
大手アパレル企業の場合は”総合職採用”として最初は店舗で販売員経験を積むことになるでしょう。
MDの人員は非常に少ないため競争は激しいですが、それでも十分可能性はあります。
]販売職
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店舗運営
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MDアシスタント
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MD
MD出身者で最も少ないであろうコースです。
まず店舗勤務の販売職から本部勤務の店舗運営職になることが非常に困難なため、MDになりたい人には絶対におすすめできません。
ブランドの立上げ期から活躍していた販売員であれば可能性があると思います。
企画職
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チーフデザイナー
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MD
自ら商品企画を行っていれば、季節や時期に合わせてどういった商品が必要となるのかが理解できます。
その経験を活かせば、ブランド全体の商品計画を考えるだけでなく自ら企画もできる、珍しいタイプのMDになることができます。
企画職出身の場合、在庫や粗利益等の数値面での知識と業務経験が不足していることが多いので、アシスタントと上手く協力することで足りない部分を補う必要が出てくると想定できます。
生産管理職
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生産MD
↓
ブランドMD[
意図的に狙うのはおすすめできませんが、生産管理からMDになる道もあります。
生産管理職として担当品番のものづくりの納期を管理しているところから、どこの工場でいくらで作るか全体を見る”生産MD”となり、営業面を含めてブランド全体を見るMDになるというキャリアプランです。
この場合ものづくりの現場での経験から、商品の供給という点においては他の出身者より強いのですが、商品が売れるかどうかの”目利き”においては劣っている可能性が高くなります。
自らトレンドをチェックすることはもちろんですが、営業や企画から情報を仕入れるという高いコミュニケーション力も必要となります。
MDになった先のキャリアパスは存在するのか?
MDがアパレル企業で働くサラリーマンの一つのゴールではありますが、その先キャリアパスについて触れてみます。
MD
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複数ブランドの営業責任者
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経営に携わる役員
スタートは様々ですが、今回は販売員からのスタートとしました。
その他では、営業職や企画職からMDになることもあります。
MDは小規模ファッションブランドの場合、商品計画のみならず仕入〜販売価格設定〜在庫〜売上等、全ての数値における責任者となります。
ブランド運営からブランド経営についての実績とスキルを積み上げることができれば企業の経営に携わることができる人材になることが可能です。
転職でMDになりたい方の場合は、転職エージェントからの応募が一般的です。
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MD(マーチャンダイザー)の収入
・アパレル・ファッション業界の求人、転職サービス”を行っているクリーデンスが紹介している「アパレルMD・アパレルバイヤー」の平均年収によると、30〜34歳で平均434万円となっております。
大型店舗の店長と比べてMDのほうが平均年収が低いのは正直意外でした。そしてブランドの心臓部である商品計画を担う職種なんだから、「もっと給料高くしてやれよ!」と言いたくなりました。
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最後に。MD(マーチャンダイザー)はブランドに関わる人すべてに影響を与える存在
MDの考える計画がなければ商品作りは進みません。
販売計画の立案、軌道修正、生産数量の決定、お店に並べる商品によるブランドイメージの確立など重要な業務に携わるため、
ブランドに関わる人すべての仕事量、仕事のスケジュールに影響を与えます。
常に仮説→検証を繰り返し全体がスムーズに進むよう意識しなければなりません。
MD(マーチャンダイザー)はアパレル以外では、あまり聞くことがない職種だと思います。
一般的に表に取り上げられるデザイナーでも販売員とは違い、裏方でブランドを支えるリーダー的存在として業界内では憧れの存在です。
今後認知度アップと高待遇になって欲しいと切に願うばかりです。
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